やや複雑な流れだが、
① 「Twitterのタイムラインで好みのイラストを見つけたが、生成AI製だったのでがっかりした」「でもキャラは好きなので、自分でファンアートを描き始めた」「描いたけどあまり似ないので辛い」という、どちらかというと反AI寄りのエッセイ風イラストで約30000favのbuzz
② そのタイトルが「虚構に恋をしている」だったのだが、友人に「『AI生成だから虚構であり無価値』という考え方は、そのイラストが生成されるまでに関わった様々な人間(学習元含む)を蔑ろにしているように感じられる」と指摘され、「AI生成だから無価値、とは言えない」と考え方を変える
③ 発端になったAIイラストの作者とはその後連絡が取れて知り合いになった
という、反AIともそうでないとも取れる内容となっている。
反AIはかなり以前から「問題点を正しく理解していれば生成AIとは必ず敵対するはず」「敵対していない人間は何も分かっていない周回遅れの人間」というありがちな先鋭化に陥っており、そこから転じて「生成AIと敵対しないクリエイターはクリエイターではない」「仮に存在するなら異端として焼く」というアルゴリズムが生じている。これは一種の踏み絵として機能しており、たとえ著名なイラストレータ・マンガ家であっても、生成AIへの敵対的スタンスを分かりやすくアピールしなければ、反AIの攻撃対象になってしまう(実際に何人も焼かれている)。
結果として、この作家も「生成AIと敵対しないクリエイターなど存在してはならない」として反AIが群がり、焼かれた。
みよこ_Miyoko氏には一定の信念があるようで、ただキャンセルされて終わりという感じではないが、それでも精神的な負担は大きい。
反AIは反AIの味方であって、クリエイターの味方ではないという事である。