2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

note、記事のサムネイル生成に画像生成AI採用

2023/8/29、note社が、Adobe社と連携し、記事のサムネイル画像を生成・サジェストする機能を年内に実装すると発表。 詳細は不明だが、記事のテキストを読み取り、Adobe Fireflyを使用して記事全体を象徴するようなサムネイル画像を生成する機能とみられる。

low strength i2iについて

i2i(image to image / img2img)とは、「AIに画像を参照させながら別の画像を描かせる」という技術である。主に、画像全体の高解像度化や、手描き修正した部分を周囲に馴染ませる用途に使う。 よく勘違いされるが、これは学習ではない。i2iに画像を渡しても、…

伊藤園、新パッケージデザインに画像生成AI採用

2023/8/28、伊藤園が、「お~いお茶」の新パッケージデザインに画像生成AIを使用したと発表。メジャーな画像生成AIではなく、「株式会社プラグがパッケージデザイン用に改良した商品デザイン用の画像生成AIサービス」を使ったとされている。 ただ、同じプレ…

業界団体の見解発表、乱立

2023/8/24、日本写真家協会(先日声明を出した「日本写真著作権協会」とはまた別の組織)が、最近乱立しつつある「生成AIへの見解発表」を実施。 例によって具体的に何かをするという話ではなく、内容もいつも通り「30条の4を潰せ」。しかし、その文中で「AIが…

手塚憲一事件

2023/8/22、漫画家の手塚憲一(桐木憲一)が、8/8頃から風の谷のナウシカ・AKIRA・SLAM DUNK等の有名な作品の公式絵およびフィギュア商品画像を、low strength i2iで僅かに改変して公開していたとして炎上。 まるっきり元絵そのままなので、手描きでも著作権侵…

デマの温床Creativity Machine裁判、判決が出る

2023/8/18、長らくデマの温床となっていた米国のCreativity Machine裁判で判決が下り、それに伴って代表的な反AIデマの1つである「AIで生成した画像には著作権がないので転載・二次利用し放題」が3度目の復活。 このデマには概ね以下のような問題がある。 ①S…

日本赤十字社、架空の証言をAI生成して討ち死に

2023/8/21、日本赤十字社が、「関東大震災 100年前の100人の新証言」なる企画を発表し、自らAI使用をアピール。「当時の状況をよく調べたうえで架空の被災者に架空の被害証言をさせる」という、何となく胡散臭くはあるものの、おそらくAI関係なくこの手の展…

日本の出版・新聞社のほぼ全てが反AI宣言

2023/8/17、日本雑誌協会・日本写真著作権協会・日本書籍出版協会・日本新聞協会(全て一般社団法人)の4協会が共同で「生成AIに関する共同声明」を発表。 内容は2023/7/24にJASRACが発表したものとほぼ同じ。つまり、具体的に何かをするという話ではなく、こ…

あらいずみるい魔女狩り事件

2023/8/13、「スレイヤーズ」のキャラクターデザイン等で有名なイラストレータ「あらいずみるい」氏について、「氏がコミケ102で出した同人誌にAI生成の絵が使用されている」と断定して吊るし上げるムーブメントが生じ、反AI主義者の集団が本人とコミケに対…

武蔵野AI美術大学 AI絵画アワード、受賞者なしで終了

武蔵野美術大学が、2023/6/22~7/14の日程で、AI Picasso社と合同で「AI絵画アワード」を開催。400点ほど作品が集まったが、最終的に受賞者なしで終了。 受賞者なしになった理由は「生成AIの使用に違法性はないが、現状で受賞者を出すとその人物が反AI主義者…

日本弁理士会、デマ復活の原因を作る

2023/8/4、日本弁理士会が「生成系AIと著作権法における論点整理のための説明会」を開催。 文化庁が2023/6にやった事と似ており、新しい情報はない。また内容が「AI生成物に著作権が発生するか」という一点に絞られている。結論は文化庁見解と全く同じで「裁…

アサヒ飲料、先鋭化した反AI思想を示す

2023/8/7〜9/4の日程で、アサヒ飲料が、「和紅茶姉妹イラコン祭り」なるイラストコンテストを開催。 募集要項の最後に「なお、こちらのコンテストでは、AIを活用したイラストではなく、オリジナル作品を募集します」というローカルルールを記載。暗に「AIを…

Glaze、再び表舞台に立つ

2023/8/2、機械学習阻害ツールGlazeが、webサービス版のリリースを発表。 反AIツールであるGlazeが内部でAI技術を使用していることは、2023/2の登場時から指摘されていたが、率直に言ってGlaze自体が技術者には見向きもされていなかったので、詳しい内部構造…

コミティア、Pixivルール採用

2023/8/3、著名な同人誌頒布会の1つであるコミティアが、次回2023/12開催予定のCOMITIA146より、AIを使用した作品について「生成AIの出力結果そのままを主体とした作品の頒布を不可とします。AIは作品制作の補助となる範囲で使用してください」というローカ…

「泥棒」「盗人」「盗用」「盗作」「脱法」等について

当初反AI主義者は好んで「違法」という言葉を口にしていたが、6月に文化庁が著作権法第30条4項の規定を丁寧に再説明した事により、「無断学習は違法」とは言えない事を反AI主義者も理解せざるを得なくなった。そのためそれ以降「違法」という言葉を使用しな…