2023-01-01から1年間の記事一覧

反AI主義者、マリオを生成してはしゃぐ

2023/12/28、「屋根裏のラジャー」という映画の販促サイト内に組み込まれた、au主催の「MYイマジナリメーカー」なる画像生成サービスにおいて、反AI主義者が意図的に既存著作物の類似画像を生成し、画像生成AIに対する攻撃材料にしようとするという行為が少…

尾田栄一郎、反AIに焼かれる

2023/12/22、漫画「ワンピース」等で知られる尾田栄一郎氏が、Suno-AI製のAI生成曲をTwitterで公開(厳密には集英社の担当者が公開)。コメント欄に国内外の反AIが殺到して焼かれる。 「尾田先生をプロパガンダとして利用しようとしている勢力がいる」というデ…

反AI 2023年総括

2023/5/上 反AI誕生 4/27の木目事件と5/1のjcom事件により、「イラスト系Gen-AIにのみ非常に強く反対する集団」の存在が急速に表面化。「反AI」「無断学習」といった新概念が誕生。「エロ同人で著作権を踏み倒してきた同人作家が著作権法を使って生成AIと戦…

レベルファイブ、開発ワークフローに生成AIを活用

2023/12/11、レベルファイブ(ゲーム開発会社)が、内閣府主催の「AI時代の知的財産権検討会」において、ゲーム開発のワークフローに生成AIを活用している、というか、だいぶ前から既にしていた、と発表。 主な用途は、ブレスト、仮素材、背景素材、アップスケ…

米国著作権局、AI作品のリジェクト3件目

2023/12/11、米国著作権局が、Ankit Sahni氏が生成AIで作った作品「SURYAST」について、著作物登録をリジェクト。自分で撮ってきた写真にゴッホの「星降る夜」をreferenceで混ぜたような物であるらしい。 米国著作権局の姿勢は一貫して反AIであり、その方針…

EU AI Act、AI学習罪・使用罪いずれも不成立

2023/12/8、EUが、以前から進めていたAI規制法案「EU AI Act」について、大筋で合意を得たと発表。 この法案は反AI主義者の「海外では規制が進んでいる」系ストーリーの筆頭案件で、彼らの中では「無断学習はいずれ世界レベルで規制を受け全面的に禁止される…

中国司法、AI生成画像に著作権を認定

2023/12/1、北京インターネット法院において、「AIによって生成された画像をウォーターマークを削除した上で自作として転載」した人物が敗訴。その過程でAIによって生成された画像にも著作権が発生する事が認定された。 類似のケースに対する判断は各国バラ…

読売新聞社、反AI化

2023/11/12~12/2にかけて、読売新聞社が反AIキャンペーンを張り、表現規制系記事を連続して掲載。 新聞社は以前からAIへの敵対スタンスを明らかにしていたが、ここまではっきりした攻撃行動に出るのはおそらく初。「AIを攻撃するために表現規制を利用する」…

「絵柄割れ厨」一瞬だけ流行る

2023/11/23、「絵柄割れ厨」という蔑称が反AI主義者の間で一瞬だけ流行。 無断学習ことAI学習罪は、「全ての機械学習を悪として全員を被害者ポジションに置く(エア被害者)」というロジックだが、これが「絵柄割れ厨」だと「絵柄をコピーする価値があると思わ…

ビビットアーミー事件、和解で終了

2023/11/22、2023/9/4に石恵氏(著名なイラストレータ)とG123.jpの間で発生し、日本における画像生成AI裁判第1号になるのではと期待されていたビビットアーミー事件が、和解で終了した(裁判にならなかった)事を、当事者である石恵氏が報告。和解条件は不明。 …

ハリウッドのストライキ終了、AI学習罪・使用罪いずれも不成立

2023/11/8、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキが118日で終了。 主要な争点であったストリーミングサービスからの収益配分と最低賃金の引き上げについては、元々の水準がよく分からないので何とも言えないが、一定の成果は出せたようである。 AIに関し…

アメリカの無断学習訴訟、棄却2件目

2023/11/21、2023/7から続いていた、アーティストら(Paul Tremblay, Sarah Silverman, Christopher Golden)らによるMeta社(LLaMA)に対する著作権侵害の集団訴訟が、正式に棄却。 同様のケースは2件目。 棄却の理由は前回と同じく「具体的な被害を示せていな…

NovelAI3、AI学習罪に燃料を提供

2023/11/16、NovelAIがv3を公開するが、下記のような過学習を示す最終生成物が大量に発生。 作品名・キャラ名・アーティスト名を指定するとわりとそのまんまの物が出てくる 「この学習モデルの絵」というものがなく、promptを増やしたり減らしたりするだけで…

EUのAI規制法案、空中分解の危機

2023/11/10、EUのAI規制法案(EU’s AI Act)が、空中分解の危機に瀕している事が判明。 この規制法案は、「海外ではAI規制が進んでいる」根拠として、長らく反AI出羽守の心の支えとして機能していた。 EUが生成AIの規制に積極的だったのは、ヨーロッパ人が倫理…

反AI主義者 類型

被害者 画風LoRAを作られるレベルにある一部のイラストレータ 自作の絵をlow strength i2iで微妙に改変され公開された人(手塚憲一事件など) 淫夢ネタを喋らされた岸田首相 エア被害者 / AI学習罪 「学習された時点で被害者」という集団 法律は無視 2023年6…

反AI活動のリスク、顕在化

2023/11/4、2020/10から2年間続いていた、イラストレータ「花邑まい」氏がイラストレータ「結賀さとる」氏に対して起こした名誉毀損裁判が、「花邑まい」氏側勝訴で結審(賠償金314万円)。 これは「結賀さとる」というイラストレータが、2015年ごろからトレス…

サンデーモーニング、魔女狩り失敗

2023/11/5、TBSの左翼系報道番組サンデーモーニングが、2014年から存在するハマス関連の画像を「生成AIによるディープフェイク」と堂々と断言し、生成AI叩きに利用して炎上。11/8に正式に謝罪。 今や反AI主義者のメイン活動になった魔女狩りだが、テレビ局が…

岸田首相、淫夢ネタを喋らされる

2023/11/04、KusoKids(TwitterID: coldcase666)が、岸田首相に淫夢ネタのテンプレ(変態糞土方 8月16日(水)07時14分22秒)を喋らせるネタ動画をTwitterにアップロード。 生成AIを使ったとは思われるものの、音声はぎこちなく、映像も口しか動かず、喋っている…

アメリカの無断学習訴訟、棄却

2023/10/30、2023/1/13より続いていた、アーティストら(Sarah Ander­sen, Kelly McK­er­nan, Karla Ortiz)によるStability AI, DeviantArt, Midjourneyの3社に対する集団訴訟が、正式に棄却。 2023年7月の段階で棄却されるだろうと言われていたが、本当に棄…

245ページの大作「画家とAI」突然の公開

2023/10/23、マンガ家の樺ユキ(かんばゆき)氏が、画像生成AIをテーマとした245ページのマンガ「画家とAI」をTwitterで無料公開。個人が思いつきでやった事ではなく、その後の流れを見ると非常に計画的なもの。 魔女狩りとリンチで時間を無駄にしている間に、…

nizima魔女狩り事件

2023/10/19、Live2Dモデラの「冬乃グミ」氏が、Live2D社が運営するデータ取引サービス「nizima」において、投稿したデータに生成AI使用の疑いをかけられ、「レイヤーデータを出せ」「タイムラプスデータを出せ」といったベタな反AI的やり取りを経て、最終的…

AI潤羽るしあ事件

2023/10/14、イラストレータの「やすゆき」氏が、かつてデザインを担当したVTuber「潤羽るしあ」のLoRA制作者の1人「AI潤羽るしあ(AI_Rushia)」をTwitter上で罪人として晒し上げ、約41.1万人のフォロワーを用いて攻撃を実行。僅か数時間でAI_Rushiaがアカウ…

Adobe、Microsoft、Googleいずれも訴訟が起きたら責任を負うと発表

2023/10/13、Googleが、「GoogleのGen-AIで生成したデータについて、第三者から著作権訴訟を起こされた場合、Googleが責任を負う」と発表。 既に同様の発表をしているAdobe、Microsoftと並び、下記のようないわゆるBig Techにおいては、学習および生成レベル…

Adobe社、ベクター画像版Fireflyをリリース

2023/10/10、Adobe社がFireflyをアップデート。 最大の目玉は「Adobe Firefly Vector Model」と銘打ったAdobe Illustrator向けのベクター画像生成機能。既存の画像生成AIはどれもビットマップ画像しか出力できず、 幾何学的な図形や拡大に弱く、微調整も面倒…

Getty Images社、AI事業参入を発表

2023/9/25、Getty Images社が画像生成AI事業への参入を発表。システムを組んだのはnVidia。Adobe Firefly等と同様、生成結果のクリーンさと学習元への還元を謳っている。 これまで被害者として先行者に訴訟を起こす立場だったGetty Images社が、独自のシステ…

WGA(全米脚本家組合)のストライキ、148日で終了

2023/9/27、WGA(全米脚本家組合)とAMPTP(全米映画テレビ制作者協会)の交渉が妥結し、ストライキが148日目にして終結。 本命である12.5%の報酬アップは置いておくとして、AIに関する条項についての注意点(デマが発生しやすいと思われる箇所)は下記。 「無断学…

81プロデュース、何もせず規制だけ求める

2023/9/26、声優事務所の81プロデュースと賢プロダクションが、「〜に歌わせてみた」系の音声生成AI動画に関して読売新聞の取材を受け、揃って「規制が必要」とコメント。 まず前提として、「学習しても酷似させない」という選択肢はある。色々な選択肢があ…

Adobe Firefly、正式リリース

2023/9/13、Adobe Fireflyが正式リリース。商用利用も可となった。サービスとして動作しており、使用は無制限ではなく、1回いくらの従量課金制。特定のクライアントに依存しておらず、もちろんPhotoshopでも動くが、それ以外でも動く。 画像生成AI自体は既に…

米国著作権局、人力とAIが混在した作品をリジェクト

2023/9/5、米国著作権局が、Jason M. AllenがMidjourneyと手描きを併用して作った絵画作品「Theatre D'opera Spatial」の登録をリジェクト。この絵は、AIが関与している事を伏せたうえで8月に開催されたコロラド州のファインアート・コンテストに出展され、…

Kindle Direct Publishing、AI/非AI判定で独自ルールを定義

2023/9/7、Amazonが、同社の電子書籍サービスの1つKindle Direct Publishing(KDP)において、登録作品のAI使用の有無の申告を義務化。 「登録者が自分でフラグを立てる」という仕様で、既にPixiv等が行っているものと同じだが、「どこまでAIを使ったらAI生成…