2013/8/18
https://twitter.com/simomoti/status/368922505668337664
「まるでバルスカのAI派と反AI派の対立よね。こういうのって。何争ってんの」というTweet。「バルスカ」というのはBALDR SKYというゲームの略称で、劇中に親AI組織と反AI組織が登場する。
これは2013年のTweetなので、現実のAIに言及するものではないが、少なくとも2013年以前から言葉としては存在し、意味も大差なかった事が分かる。
2016/3/13
https://twitter.com/dragoner_JP/status/708823927863119872
ネタTweet。SF系の創作で「反AI」という単語が登場するのは特に珍しい事ではない事が分かる。
2022/1/3
https://twitter.com/cicada3301_kig/status/1580307998836416512
初期の画像生成AIの動作を見て「仕事がなくなって、反AI勢力が誕生するSFが絵描き界隈で起こりそう」と今から考えると正確な未来予測をするTweet。
ここまでのTweetを見て分かる通り、「反AI」は何者かによって新しく作られた蔑称ではなく、元々SF系の創作ではありがちな概念で、よく登場する普通の単語に過ぎなかった。
2022/8/30
https://twitter.com/F_Dragon/status/1564559623457472512
2022/8のmimic事件を受けて「イラスト提供したクリエイターまで叩くとか反AI正義マンやばすぎて草 過激な市民活動団体とかと何も変わらんやんけ やっぱ人間が一番こわいし醜い、はっきりわかんだね」と感想を述べるTweet。
note.com
この頃から徐々に単語のイメージが悪化し始める。
2023/1/25
有名な反AI絵師「よー清水」が自分で自分を反AIと発言しているTweet。「反AIは侮蔑のために作られた造語」という話がデマである証拠としてよく登場する。当時の反AIの代表みたいな人間が自分で自分を反AIと言っているのだからどうしようもない。
2023/2/22
https://twitter.com/nekokan/status/1628224882772443137
「は~こっちが苦労して書いても千もいかないのにAIに書かせるだけで数万フォロワー行くとかやっぱ反AIになるわ」という愚痴Tweet。自分から「なる」と言っているので、少なくともこの人物は反AIが蔑称だとは思っていない。
2023/3/17
https://twitter.com/rurito0725/status/1636552923323965442
複合的な要因により、2023/2~3にかけて反AIが激増。
note.com
それに伴い、反AIによるデマの流布、恣意的な法解釈、ダブルスタンダード、誹謗中傷、ネットリンチが大幅に増加。反AIは生成AI使用者に対して「泥棒」「盗人」「剽窃」のような蔑称を多用し始め、その攻撃性から反AIという単語のイメージが急速に悪化していった。
2023/3/31
https://twitter.com/Lacenaire_ssw/status/1641482396842496000
「『フェミニスト』を名乗ってヘイトをバラ撒く人のせいでフェミニストって名乗れないのと同じ問題が発生しつつあるよね、反AI」と、状況の本質を指摘するTweet。
2023/4/21
https://twitter.com/tttttttttsasddy/status/1649331331611111424
「反AI」という単語のイメージがあまりにも悪化したため、反AIが反AIと呼ばれる事を嫌がり始める。「過激勢力のレッテルを貼ろうとしている」と書かれているが、そうではなく、元々付いていた名前のイメージが行動によって悪化したのである。
2023/7/31
https://twitter.com/antiAIeshi/status/1685969644669358080
その後「全てのAIに反対しているわけではないので自分は反AIではない」とか「無断学習に反対しているだけなので自分は反AIではない」といったような言葉遊びを用いて辻褄を合わせようとする反AIが増加。
しかしこういった「選択的反AI」は、「画像生成AIは自分が損するので絶対に許さないが、自分が損しない翻訳AIは便利に使う」というような意味でしかないので、全てのAIに一律反対するよりも一貫性がなくタチが悪い。