
2025年11月20日、千葉県警が、「SNSに投稿された他人の画像をそのまま複製し、自身の電子書籍の表紙に使用した」として、神奈川県大和市在住の無職の男(27)を、著作権法違反(複製権侵害)の疑いで書類送検。
これだけならただの無断転載事例だが、この「画像」が生成AIを使用して制作された物であったため、本件は生成AI史上極めて重要な意味を持つ事になった。端的に言うと警察が「AIイラスト」に著作権が生じると認めたという事である。

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/pdf/94057901_01.pdf
文化庁は3年前の時点で、「ポン出しは例外中の例外として、プロンプト調整・チェリーピック・加筆・修正等の工程が入れば、AIを使用しても著作権は発生し得る」という見解を示していた。しかし反AIはそれを無視して、3年間ずっと「AIを使った画像は著作権が発生しないので無断転載し放題」というデマを流してきた。それが可能だったのは、文化庁の見解が理論だけで、実際の事件や判例が存在しなかったからだが、今回「事件」が発生した事で、「AIアシストを受けても著作権は発生し得る」という文化庁の見解は、理論だけでなく警察の実務上の取り扱いも含むようになった。これは判例ではないので、反AIは引き続き文化庁の見解を無視し続けると思われるが、デマを取り巻く状況は大幅に悪化している。
なお、生成AI関連の刑事事件は、反AIによる車折(くるまざき)神社への放火予告事件に次いでこれが2件目となるが、実は本件は反AIと直接関係がない。
なぜなら、本件の容疑者である「神奈川県大和市在住の無職の男」が、ただの無断転載者であって、反AIではないからである。そのため、本件は反AIからすると、「AIと戦っていたら関係ない奴に横から撃たれた」という構図になっている。まさか反AIもこんな形でデマが空中分解するとは思っていなかっただろう。