反AI、日本漫画家協会と敵対

Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア

 2024/3/27、エンドルフィン株式会社と株式会社SUPERNGINE(両社とも韓国企業)が、「契約した漫画家のデータだけを学習させて作る」とする「ピュアモデルAI」なるシステムを発表。

 

 技術的には既存のファインチューニングそのもので、別に凄くはない。しかし日本漫画家協会理事長の里中満智子氏が既に神輿に乗せられており、プレスリリースに実際に使用して作ったマンガのレポートまで掲載されているなど、謎の政治力がある。

 

 イラストレータと漫画家は、同じ画業でありながら、Gen-AIへの態度に元々かなりの温度差があった(イラストレータは反AI化しやすいが、漫画家はそうではない)。既存の反AIは日本漫画家協会が反AI化しない事に苛立っており、敵対し始めている。

 

 なお、システムはどう見てもStable Diffusionで、当然ながら漫画家1人分のデータでは学習量としてあまりにも過小でまともな画力が得られないので、「契約した漫画家のデータだけを学習させて作っている」は明らかにウソである。契約者以外の著作物を機械学習しても別に全く問題はないのだが、「学習していない」とウソをつく事は問題がある。

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000139404.html

ブルアカ公式イラストレータ、反AIに焼かれる

 2024/3/31、イラストレータの「面倒くさい/찮아-fevercell(@dmvvhv_ver2)」氏が、スマホアプリ「ブルーアーカイブ」の公式絵を担当したとTwitterで報告。しかし、その報告に添えられたイラストの指が6本になっており、他にも作画ミスが多かった事から、「これはAIイラストである」として反AIが群がり、焼かれる。

 

 このイラストはどう見ても明らかにAI生成ではなかった(ポンコツでお馴染みのHIVEすらAI率0.1%を示していた)のだが、「作画ミスがある」というだけでAI生成だと疑われた。

 

 「あるイラストがAIアシストを受けているかどうか」を判定する事には本質的に意味がなく、魔女狩りは単なる迷惑行為でしかないが、無知で判定能力のない人間が魔女狩りを始めると手描きのイラストレータ誤爆しまくるので迷惑度合いが数倍に跳ね上がることを示す良い事例となっている。

読売新聞社、反AI社説を掲載

 2024/3/29、読売新聞社が、自社の新聞で反AI社説を掲載。

 

 特に新しい視点というものはない。「自動車のデザインがパクられる」とか「新聞の見出しがパクられる」等を例として挙げているが、生成物に明らかな類似性があるなら既存の法律で訴えればよい。「具体的に似たものは何もないけど自分も学習されたはずなので被害者」はエア被害者である。文化庁は1年以上前からずっとそう言っている。

 

 読売新聞社は以前から反AIスタンスを明確にしており、近年は児童ポルノを利用して画像生成AIを積極的に攻撃している。これは反AI内でも特に「表現規制派」と呼ばれるグループであり、画像生成AIもろともエロ同人全体を巻き込んで殺そうという派閥(自覚がない者も含む)である。

 

https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20240329-OYT1T50017/

海上保安庁、反AIに焼かれる

 2024/3/28、海上保安庁が、Twitter上において、「海で遊ぶ際の注意喚起」を実施(事故の多い時期であるらしい)。その注意喚起にAI生成されたイラスト使用されていたため、反AIが群がり、焼かれる。

 

 4/1になって、海上保安庁は、このイラストが印刷されたリーフレットの配布中止を発表。法的な問題がないにも関わらず配布を中止させた事で、反AIのキャンセルカルチャー実績が1つ増加する結果になった。

 

 言うまでもないが、AI生成したイラストを使ってリーフレットを作っても法的には何ら問題はない。最終生成物が何にも似ていないので、著作権侵害でもない。「イラストをAI生成か否か見抜くゲーム」は反AIがやりたいからやっているだけの単なる遊びであって、それ自体に意味はない。

 

 ただしこのAIイラストの質が非常に低い事は事実である。もう少しまともなオペレータに生成させるべきだろう。

 

https://twitter.com/JCG_koho/status/1773208645037084832

宮島礼吏、反AIに焼かれる

 

 2024/3/26、「彼女、お借りします」等で著名なマンガ家・宮島礼吏(みやじまれいじ)氏が、「自身の絵をAIに学習させて作った」とする画像をTwitterにアップロード(細かいワークフローは不明)。直後から反AIが群がり、AI使用罪で焼かれる。

 

 「AI使用を明記していたのに反AIに焼かれたケース」が2024/4だけで2件も発生したので、「AI使用を伏せても明記しても反AIは結局襲撃に行くので、AIタグは付与しても特に意味がない」事はほぼ証明されたと言える。

 

https://twitter.com/Miyajimareiji/status/1772580653198197138

絵藍ミツア、反AIに焼かれる

 2024年3月23日、画像生成AIの育成をテーマにしたVTuberの絵藍ミツア(えらんみつあ)が、2022年12月29日頃からDiscordのnoticeにおいて「反AI」という単語を使用していた事が約1年3ヶ月を経て発見され、反AIが群がり、反AI呼称罪で焼かれる。

 

 「反AI」という単語が現在のような蔑称扱いになったのは、反AI自身の行動・言動の積み重ねにより、単語のイメージが著しく悪化したのが原因であり、今回問題となっている2022年12月29日の時点ではまだ蔑称ではなかったのだが、ミツア公式は「現在の視点では不適切な単語が使用されていた」として謝罪、削除した。

 

 
 

ゴールデンボンバー、反AIに焼かれる

AIに学習されても全然いいのでゴールデンボンバー全曲MP3配布 - 音楽ナタリー

 2024/3/18、著名なバンド「ゴールデンボンバー」が、「配信者に便利な歌抜きBGM集」というタイトルの配信専用アルバムをリリース。そのジャケットがAI生成イラストだったため、反AIが群がり、焼かれる。

 

 その後の展開がユニークで、反AIが「あなたも自分の楽曲が無断学習されたら嫌ですよね」といつも通り仕掛けたところ、リーダーの鬼龍院翔は「僕は全然良いです」と一刀両断。さらに「学習用」と称して全ての過去曲データを無料公開し、「どんどん学習して下さい」と煽った。

 

 生成AIという巨大なパラダイムシフトに対し、「泣き言を言うだけのアマチュア」と、「適応しようとするプロ」の、覚悟の違いを見せつける結果となった。