小鳥遊ヲトリ、ダブルスタンダードをアピール

 2024/4/9、著名な反AI過激派「小鳥遊ヲトリ」氏が、自身に著作権のない他社IP「ゲゲゲの謎」グッズの無断製造・販売を計画し、Twitter上で告知。反AI過激派として無断学習の非合法化を訴えながら、自身は学習どころか平然とグッズを無断製造するというダブルスタンダードを明らかにした。「ゲゲゲの謎」の権利者である東映は「著作物を利用して物品を作成し、それを配布・販売する行為」を明確に禁止している。

 

 小鳥遊ヲトリ氏は、瑞島フェレリのi2i攻撃の被害者として、約1年前の2023/4にNHKニュースに出た事があり、それ以降「消された少女の“反AI”マーク」なる神輿に乗せられ、反AI過激派として活動していた。

 

https://megalodon.jp/2024-0410-1936-02/https://twitter.com:443/otr_ut/status/1777551045797060900?utm_source=yjrealtime&utm_medium=search

https://faq.toei.co.jp/faq/detail?site=JZ2KV020&id=2&hot_list=true

PIXTA、機械学習を解禁


 2024/4/8、ストックフォトサービスPIXTAが、これまで禁止していた生成AI学習向けデータ販売を解禁すると発表。

 

 これまで登録されている全てのデータが対象で、売れた場合は登録者にも収益が入る。オプトアウト(原則可能で、拒否する場合のみ手続き)は可能で、従ってこのシステムで販売されたデータを学習する事は無断学習ではない。

 

https://pixta.jp/guide/?p=70856

「反AI」はいつから蔑称になったか

2013/8/18

https://twitter.com/simomoti/status/368922505668337664

 

 「まるでバルスカのAI派と反AI派の対立よね。こういうのって。何争ってんの」というTweet。このTweetは特にAIに言及するものではないが、少なくとも2013年以前から言葉としては存在し、意味も大差なかった事が分かる。

 なお「バルスカ」というのはBALDR SKYというゲームの略称で、劇中に親AI組織と反AI組織が登場する。

 

2016/3/13

https://twitter.com/dragoner_JP/status/708823927863119872

 

 「20XX年、人類はAIによる支配を受け入れて人類の革新を目指すAI側と、AIによる人類支配に抵抗する反AI側に分かれて戦争になったが、AI側の統一された意思決定と横断的な采配により、反AIは稟議書と決裁取ってる間に敗れ去った。みたいなSFください」というネタTweet。SF系の創作で「反AI」が登場するのは特に珍しい事ではなかった。

 この頃実用的なGen-AIはまだ存在せず、AIと言えば専ら囲碁・将棋AIの事を指していた。

 

2022/1/3

https://twitter.com/cicada3301_kig/status/1580307998836416512

 

 初期の画像生成AIの動作を見て「仕事がなくなって、反AI勢力が誕生するSFが絵描き界隈で起こりそう」と正確な未来予測をするTweet

 ここまでのTweetを見て分かる通り、「反AI」は侮蔑のために新しく作られた言葉ではなく、元々SF系の創作ではありがちな概念であり、わりとよく登場する普通の単語だった。

 

2022/8/30

https://twitter.com/F_Dragon/status/1564559623457472512

 

 2022/8のmimic事件を受けて「イラスト提供したクリエイターまで叩くとか反AI正義マンやばすぎて草 過激な市民活動団体とかと何も変わらんやんけ やっぱ人間が一番こわいし醜い、はっきりわかんだね」と感想を述べるTweet。この頃から徐々に単語のイメージが悪化し始める。

 

2016/3/13

https://twitter.com/dragoner_JP/status/708823927863119872

 「20XX年、人類はAIによる支配を受け入れて人類の革新を目指すAI側と、AIによる人類支配に抵抗する反AI側に分かれて戦争になったが、AI側の統一された意思決定と横断的な采配により、反AIは稟議書と決裁取ってる間に敗れ去った。みたいなSFください」というネタTweet。SF系の創作で「反AI」が登場するのは特に珍しい事ではなかった。

 この頃実用的なGen-AIはまだ存在せず、AIと言えば専ら囲碁・将棋AIの事を指していた。

2022/1/3

https://twitter.com/cicada3301_kig/status/1580307998836416512

 初期の画像生成AIの動作を見て「仕事がなくなって、反AI勢力が誕生するSFが絵描き界隈で起こりそう」と正確な未来予測をするTweet

 ここまでのTweetを見て分かる通り、「反AI」は侮蔑のために新しく作られた言葉ではなく、元々SF系の創作ではありがちな概念であり、わりとよく登場する普通の単語だった。

 

2022/8/30

https://twitter.com/F_Dragon/status/1564559623457472512

 2022/8のmimic事件を受けて「イラスト提供したクリエイターまで叩くとか反AI正義マンやばすぎて草 過激な市民活動団体とかと何も変わらんやんけ やっぱ人間が一番こわいし醜い、はっきりわかんだね」と感想を述べるTweet。この頃から徐々に単語のイメージが悪化し始める。

 

2023/1/25

https://twitter.com/you629/status/1618111973610385410

 有名な反AI「よー清水」氏が自分で反AIと発言しているTweet。反AIの代表みたいな人間が自分で反AIと言っているのでどうしようもない。「『反AI』はAI規制派を叩くために作られた造語」という話は全くのデマである。

 

2023/2/22

https://twitter.com/nekokan/status/1628224882772443137

 

 「は~こっちが苦労して書いても千もいかないのにAIに書かせるだけで数万フォロワー行くとかやっぱ反AIになるわ」という愚痴Tweet。自分から「なる」と言っているので、少なくともこの人は反AIが蔑称だとは思っていない。

 

2023/3/17

https://twitter.com/rurito0725/status/1636552923323965442

 

 画像生成AIの基本的画力の向上、LoRAによる特定キャラクターと画風の再現性向上、SNSへの進出、そしてAIと関係なく元々イラストレータに対して敵意を持っていた人間による「他人の絵をi2iで加工して自作として公開する」「それを指摘されると指摘した人物の絵をターゲットにして報復する」といったテロ活動(※現行法でも違法)など、複数の要因により、2023/2~3にかけて反AIが激増。

 それに伴って、反AIによるデマの流布、恣意的な法解釈、ダブルスタンダード、罵倒、誹謗中傷、リンチも大幅に増加。生成AI使用者に対して「泥棒」「盗人」「剽窃」のような蔑称を多用し始め、反AIという単語のイメージが急速に悪化していった。

 

2023/3/31

https://twitter.com/Lacenaire_ssw/status/1641482396842496000

 

 「「フェミニスト」を名乗ってヘイトをバラ撒く人のせいでフェミニストって名乗れないのと同じ問題が発生しつつあるよね、反AI」と、早くもフェミニストとの類似性を指摘するTweet

 

2023/4/21

https://twitter.com/tttttttttsasddy/status/1649331331611111424

 

 あまりにも単語のイメージが悪化したため、反AIが反AIと呼ばれる事を嫌がり始める。「過激勢力のレッテルを貼ろうとしている」と書かれているが、そうではなく、元々付いていた名前のイメージが行動によって悪化したのである。

 

2023/7/31

https://twitter.com/antiAIeshi/status/1685969644669358080

 

 その後「全てのAIに反対しているわけではないので自分は反AIではない」とか、「生成AIとAIは違う物なので自分は反AIではない」というような謎の定義(というかデマ)を流して辻褄を合わせようとする反AIが増加。しかしこういった「選択的反AI」は、「イラスト生成AIは自分が損するので許さないが、機械翻訳はどうでもいいので便利に使う」というような意味でしかないので、全てのAIに一律反対するよりも一貫性がなくタチが悪い。

森川ジョージ、反AIに焼かれ、その後様子がおかしくなる

 2024/4/4、「はじめの一歩」等で知られる著名なマンガ家の森川ジョージ氏が、Twitterにおいて、

 

とにかくたくさん描いて下さい。
初めは亀の歩みの如くですが描いた分だけ確実に上達します。
上達するんです。
画材はなんでもいいです。
アナログでもデジタルでもAIでも。
自分の発掘シリーズを見ていただけるとわかると思いますが全て先人の模倣です。
尊敬と誠実さを忘れずに、たくさん描いて自分のものにして下さい。
他人と比べること、他人のモノを揶揄することはくだらない行為です。
楽しく粘り強く健康一番でたくさん描いて下さい。

 

https://twitter.com/WANPOWANWAN/status/1775762359052886032

 

 とポストしたところ、「生成AIを画材扱いするのは許せない」「現役マンガ家のくせにAIを完全否定しないのはおかしい」として反AIが殺到し、焼かれる。

 

 森川ジョージ氏は以前から「法改正して無断学習を禁止すべき」と主張しており、分類上は完全な反AIである。しかし、お花畑でエア被害者をやっている大多数の反AIとは異なり、リアリストであるため、「法整備した上でソフトランディングすべき」と考えている。お花畑の反AIからすると、これが「現役マンガ家のくせにAIを完全否定しないのは許せない」という事になるようである。

 

 …と、この話はここで終わりで良かったのだが、これで終わらず、森川ジョージ氏はその後数日に渡り「自分は本当は反AIである」というアピールを続けたうえで、4/8になって著名な反AI過激派「きゃんちゃんと私」が2023/6に立ち上げ、約10ヶ月間放置状態になっていた反AI署名にリンクを張って誘導。森川ジョージ氏の人物評価は数日の間に「内ゲバに巻き込まれた気の毒な反AI良識派」から「ただの反AI過激派」に変わった。この反AI署名は「著作権法違反の非親告罪化」をはじめとした珍妙な内容で、当時も今も評価されていない。

 

 

 思いがけず注目された事で、反AI過激派「きゃんちゃんと私」は急に元気になり、「内容は見直す予定」と応じたが、「署名を集めるだけ集めて後から内容を変更する」というのは異常な行為である。

反AI、日本漫画家協会と敵対

Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア

 2024/3/27、エンドルフィン株式会社と株式会社SUPERNGINE(両社とも韓国企業)が、「契約した漫画家のデータだけを学習させて作る」とする「ピュアモデルAI」なるシステムを発表。

 

 技術的には既存のファインチューニングそのもので、別に凄くはない。しかし日本漫画家協会理事長の里中満智子氏が既に神輿に乗せられており、プレスリリースに実際に使用して作ったマンガのレポートまで掲載されているなど、謎の政治力がある。

 

 イラストレータと漫画家は、同じ画業でありながら、Gen-AIへの態度に元々かなりの温度差があった(イラストレータは反AI化しやすいが、漫画家はそうではない)。既存の反AIは日本漫画家協会が反AI化しない事に苛立っており、敵対し始めている。

 

 なお、システムはどう見てもStable Diffusionで、当然ながら漫画家1人分のデータでは学習量としてあまりにも過小でまともな画力が得られないので、「契約した漫画家のデータだけを学習させて作っている」は明らかにウソである。契約者以外の著作物を機械学習しても別に全く問題はないのだが、「学習していない」とウソをつく事は問題がある。

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000139404.html

ブルアカ公式イラストレータ、反AIに焼かれる

 2024/3/31、イラストレータの「面倒くさい/찮아-fevercell(@dmvvhv_ver2)」氏が、スマホアプリ「ブルーアーカイブ」の公式絵を担当したとTwitterで報告。しかし、その報告に添えられたイラストの指が6本になっており、他にも作画ミスが多かった事から、「これはAIイラストである」として反AIが群がり、焼かれる。

 

 このイラストはどう見ても明らかにAI生成ではなかった(ポンコツでお馴染みのHIVEすらAI率0.1%を示していた)のだが、「作画ミスがある」というだけでAI生成だと疑われた。

 

 「あるイラストがAIアシストを受けているかどうか」を判定する事には本質的に意味がなく、魔女狩りは単なる迷惑行為でしかないが、無知で判定能力のない人間が魔女狩りを始めると手描きのイラストレータ誤爆しまくるので迷惑度合いが数倍に跳ね上がることを示す良い事例となっている。

読売新聞社、反AI社説を掲載

 2024/3/29、読売新聞社が、自社の新聞で反AI社説を掲載。

 

 特に新しい視点というものはない。「自動車のデザインがパクられる」とか「新聞の見出しがパクられる」等を例として挙げているが、生成物に明らかな類似性があるなら既存の法律で訴えればよい。「具体的に似たものは何もないけど自分も学習されたはずなので被害者」はエア被害者である。文化庁は1年以上前からずっとそう言っている。

 

 読売新聞社は以前から反AIスタンスを明確にしており、近年は児童ポルノを利用して画像生成AIを積極的に攻撃している。これは反AI内でも特に「表現規制派」と呼ばれるグループであり、画像生成AIもろともエロ同人全体を巻き込んで殺そうという派閥(自覚がない者も含む)である。

 

https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20240329-OYT1T50017/