業界団体の見解発表、乱立

 2023/8/24、日本写真家協会(先日声明を出した「日本写真著作権協会」とはまた別の組織)が、最近乱立しつつある「生成AIへの見解発表」を実施。

 

 例によって具体的に何かをするという話ではなく、内容もいつも通り「30条の4を潰せ」。しかし、その文中で「AIが生成したデータは、たとえ最終生成物が何にも似ていなくても、全て翻案に相当し、二次的著作物である」という、まるっきり反AI主義者そのままの先鋭化した独自見解を示す。業界団体の公式発表でここまで先鋭化した見解が出ることは珍しい。もちろん現行法では通用しないし、学習と生成を分離できていないので、文化庁見解とも真っ向から対立している。

 

 先日の手塚憲一事件のような「手描きでトレスする代わりにAIを使ってlow strength i2iした」というケースは、「手塚憲一が意図的にそういう準備をしてそういう指示を出したからそうなった」というだけの事であり、常識的な事例ではない。

 通常のレンダリングにおいては、「特定の原著作物」というものは存在しない。画像生成AIはコピペやコラージュで画像を作っているわけではないので、「この画像を作るにあたって使用した元画像リスト」のようなものを出す事も構造的にできない。

 

URL:

https://www.jps.gr.jp/about-generated-ai-images/