Adobe Generative Fill、なぜか反AIに焼かれない

 2023/5/24、Adobe社が、Gen-AIによる作画アシスト機能「Generative Fill(ジェネレーティブ塗り潰し)」を発表。同日OBTに入る。機能としては既存のinpaint/outpaintそのもの。

 

 クリスタ事件(https://note.com/wintermutex/n/n06b6db0ae098)の経緯を考えれば、Adobeも同じ目に遭いそうなものだが、当時セルシスに群がって放火しまくっていた反AIが、なぜかAdobeに対しては借りてきた猫のように大人しく、Adobe叩きは全く盛り上がらなかった。

 

 Abobe社は「Fireflyは他の画像生成AIと異なり学習元がクリーン」と主張している。実際は言うほどクリーンでもないのだが、「綺麗なAIはFireflyだけ、他は全部汚い」という事にして市場の独占を狙うというのがAdobeの戦略という事である。

 

 巨大なシェアを持つAdobe Photoshopが強力なアシスト機能を見せてきた事で、AI登場当初より存在した「今後あらゆるツールにAIアシストが入る事が確実な現状において、手描きとAI絵の境界はどこにあるのか」というAI絵境界問題が顕在化していく。