jcom事件

 2023/5/1、jcomなる人物が、著名なイラストレータである萩pote氏に対して、収益画像付きで「素材ありがとう」的な煽りレスをした、という画像が拡散され、これが「反AIが叩きたいと考えている悪質なAI絵師像」と合致したため、大きなAI叩きの波が発生。

 

 しかし、
 ① 「jcom」なる人物は、このTweetをポストすると同時にアカウントを消して逃亡している(騒ぎになった頃には原本が読めなかった)。
 ② にも関わらず、「バナナ生産農家」という別のアカウントが僅かな時間でスクリーンショットを撮影し、「こんなやつばっか」というコメント付きで晒している。
 ③ 「jcom」も「バナナ生産農家」も、取ったばかりの捨て垢である。
 ④ 「jcom」なる人物の過去の活動履歴が全く見えて来ない。
 など不自然な点が目立ち、当初より「『架空の悪質なAI絵師』を演出するために実行された自作自演ではないか」と疑われていた。

 

 同日、Pixivが「特定のクリエイターの画風・作風を模倣した作品発表を、反復・継続して行うことで、当該のクリエイターの利益を不当に害すると当社が判断する行為」を規約で禁止。とりあえず火消しのために発表した事で、内容は深く考えられていない。

 

 5/3になって、jcomなる人物がアップロードしたFanboxの収益画像が、金額部分を手動で改竄したフェイク画像だという事が判明。jcomなる人物が「反AIの扇動を目的としてデザインされた『架空の悪質なAI絵師』」である事がほぼ確実となった。

 

 しかし、当の反AIにとってjcomは非常に都合のいい人物であったため、架空の人物だと判明した後も、「AIを使ってる奴はこういう奴ばかり」というサンプルとして頻繁に用いられ続けた。

 

 また反AIはこの件以後、単なるファインチューニング手法の1つでしかないLoRAを「他人の画風をコピーするために作られた悪質な技術」だとする新しいデマを流し始めた。