ワコム、反AIに焼かれる

 2024/5/13、専門学校「清風情報工科学院」が主催する「全国AIアート甲子園@i-SEIFU」なるイベントの開催が告知されたが、その協賛企業のリストに主要なペンタブレットメーカーであるワコム(WACOM)の名前があった事から、反AIが群がり、焼かれる。

 

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https://x.com/sino6/status/1789867557156954326

 

 しかし5/15になって、協賛企業のリストにワコムの名を載せたのは清風の独断であり、ワコムはただの被害者である事が発覚した。

 

 情報が出揃う前に勝手な思い込みでワコムに攻撃を仕掛け、デマを流して嫌がらせを行ったのは反AI自身なのだが、ワコムが被害者であると分かった途端、何の反省もないまま清風に矛先を変え、「無断協賛」という造語まで作って「AIを推進している馬鹿どもは常識がないから何をしても不思議ではない」と話を誤魔化し、無関係な企業に勝手な思い込みで営業妨害レベルの嫌がらせを行ったという事実から逃げた。

 

https://x.com/skelter_records/status/1790669291169481138

 

 他にも協賛企業があるのにワコムだけが焼かれたのは、ワコムドラゴン事件で一度頭を下げたせいで舐められていたのと、反AIは「ペンタブレットを不買すればワコムの生殺与奪を自分たちがコントロールできる」と考えているからだとみられる(実際にはそうでもないようだが)。

 

https://twitter.com/wacom_info_jp/status/1790653431130251328
https://aikoshien.wraptas.site

アイビスペイント、やっぱり何がしたいのか分からない

 2024/5/8、2024/1/9に「お手本機能」としてLCM系の画像生成AIを搭載した(https://note.com/wintermutex/n/nd0f83bbf7981)ものの、反AIに焼かれてわずか2日で機能を削除し、何がしたかったのかさっぱり分からない状態になっていた、タッチデバイス向けペイントソフトのアイビスペイントが、前回とは逆にGlaze系の学習阻害ノイズ付与機能を搭載し、反AIビジネスに進出。

 

 Glaze系の技術全てに言える事だが、肝心の「本当に学習を阻害できているのかどうか」が、未だに明らかになっていない。というより、登場から1年以上経っているのに、作った本人以外誰も効果を認めていないので、これで効果があると主張するのはかなり厳しい。確実に画像が汚くなる一方で、学習阻害効果は全く得られていない可能性もあり、オカルトやプラセボの域を出ていない。

 

 なお、ノイズ強度を上げていくとそれでファインチューニングしたGen-AIの出力も汚くなって行くが、それは元画像が汚いから出力も汚くなっているだけで、特別な学習阻害効果が出ているわけではない。

 

https://ibispaint.com/lecture/index.jsp?no=192

すがやみつる、反AIに焼かれる

 2024/5/1、「ゲームセンターあらし」等で著名なマンガ家のすがやみつる氏が、フォロワーとのやり取りの中で、AIで生成した「ゲームセンターで遊ぶ少女」のイラストをポストしたところ、反AIが群がり、焼かれる。

 

 

 プロのクリエイターが素人の反AIに焼かれる事例は先月から急増しており、3/18のゴールデンボンバー、3/26の宮島礼吏氏、3/27の里中満智子氏、3/31の面倒くさい/찮아-fevercell氏、4/4の森川ジョージ氏に次いでおそらく6人目。

 

 反AIはいつも通り「物を知らない老人に説教してやろう」という気分で火をつけに行ったのだが、すがやみつる氏は50年以上プロとしてマンガ家をやってきたうえ、デジタルペイントの歴史に関しても、ITの歴史に関しても、生成AIに関しても、並の反AIより遥かに詳しかったので、「釈迦に説法」を地で行く様相となった。

 

 先月のゴールデンボンバーもそうだが、遊び半分でやっている素人と、長年生き残ってきたプロとでは、「適応」という概念に対する覚悟が全く違うのである。

 

 反AIは「全てのクリエイターは必ずAIを拒絶するはず」という一種の宗教的価値観の中で生きており、実際に拒絶しない人間が目の前に現れると、「お前のような奴はクリエイターではない」として切り離すしかなくなっている。それが「反AIによる既存クリエイターへの誹謗中傷・脅迫・リンチ」という結果に繋がっている。

反AI、ピカチュウを生成してはしゃぐ

eyecatch

 2024/4/27、Emi2なる新興の画像生成AIサービスにおいて、反AIが意図的に既存著作物の類似画像を生成し、「こんなに類似した画像が作れるのは問題」と主張する行為がまた流行。Emi2が発表されたのは前日にあたる4/26で、なぜ反AIに目をつけられたのかは不明。

 

 繰り返し述べている通り、AI生成画像の著作権侵害責任は、サービスの運営者ではなく、ピカチュウを出そうとし、また実際に出して、「ピカチュウが出た」と言ってはしゃいでTwitterにポストしている人間が取るピカチュウを学習する事は合法だが、意図的に類似画像を生成して公開する事は違法行為だからである。文化庁が1年前からそう言っている。

 

 まあ、このEmi2というサービスのレベルが低すぎるのも事実だが…

 

 反AIは伝統的にこの行為に走りがちであり、直近では、2023/12/28に、「屋根裏のラジャー」という映画の販促サイト内に組み込まれた、au主催の「MYイマジナリメーカー」なる画像生成サービスにおいて、今回と全く同じ行動を取っている。

 

https://note.com/wintermutex/n/n9af39fc3633e

反AI、二次創作に関するデマを流す

eyecatch

 2024/4/18、文化庁が、2023/6/3に発表していた「AIと著作権に関する考え方について」の内容を、情勢の変化やパブリックコメントの結果等を踏まえて微妙に更新。それに伴って反AIが新しいデマを流し始める。

 

 ①~④については https://note.com/wintermutex/n/nbcf45cead263

 

⑤ 「文化庁が生成AIを使った二次創作は違法だと発表した」

 していない。というより、二次創作は元々手描きでも違法である。手描きの時点で既に違法なものがAI使用で合法になるわけがないので、当たり前すぎてわざわざ言及する必要がない。

 

 「特定人物のデータを集中的に学習し、その人物の作品そのものを再現しようとした場合、享受目的が併存するので、学習段階で違法かもしれない」という記述は追加されたが、これはいわゆる「狙い撃ちLoRA」に関するテキストで、二次創作とは直接関係ない。

 

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/pdf/94037901_02.pdf

読売新聞反AI社会部、関係者コメントを捏造

 2024/4/17、読売新聞社大阪社会部が、4/6に掲載した紅麹関連の記事において、「取ってきたコメントが自分の考える紅麹叩きのイメージに合わないから」という理由で、関係者のコメントを捏造していた事実が発覚。

 

 昨年11/12からミスリード・デマ混じりの反AI記事を執拗に掲載しているのも同じ読売新聞社大阪社会部である。読売新聞はAIを児童ポルノの温床だとかディープフェイクの温床だとか言って叩いていたが、ニュースを捏造するのにAIは必要ないという事実を自ら証明した。反AI記事も「記者の考えるAI叩きのイメージ」に合致するようにデータが捏造されていたかもしれない。

 

 こういった捏造は突然1回だけやって終わる物ではないので、この社会部による「書きたい記事に合わせた関係者コメントの捏造」は常態化していた可能性が高い。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/a18cb962ef6b0660949d4f7a2c56469f61b9210a

木目百二、表現規制系ロビイストとして復活

 2024/4/11、著名な反AI「木目百二」氏が、表現規制ロビイストとして復活。

 

 木目百二氏は、約1年前の2023/4/27に、「クリエイターとAIの未来を考える会」理事としてAI規制を訴え、NHKニュースにも取り上げられた。しかし「著作権を使ってAIを規制しようとしている当人が『ぼっち・ざ・ろっく!』のお漏らし同人誌で稼いでいる」というダブルスタンダードを指摘され、表舞台から姿を消していた。

 

 木目百二氏はその後反AIロビイストとなっていたようで、4/11にこれまで面会した政治家のリストを公表。しかし、その中に表現規制派の政治家が含まれていた事から、以前から指摘されていた「反AIが表現規制派と一体化してAIもろともマンガ・アニメ全体を潰しにかかる」というリスクが現実味を帯びてきた。

 

 リストに乗っていた政治家の1人・石垣のりこ氏は、「全国フェミニスト議員連盟」の一員である。この「全国フェミニスト議員連盟」は、2019年にストライクウィッチーズ事件、2021年に戸定梨香事件を起こしており、いずれも「女児・女性を性的対象物として扱っている」として圧力をかけ、コンテンツを削除させている。完全な表現規制派である。

 

 

 野田聖子氏とは面会していないようだが、野田聖子氏がイギリスの表現規制団体IWF(Internet Watch Foundation)の幹部と面会したというTweetにメンションを飛ばし、「野田先生、本当にありがとうございます!今までの誰も被害者のいない良質な創作物とは全く違い、多くの児童の人権を踏みにじっているのが生成AIです。悪質にも、児童本人から苦情が来ない限り無視します、と児童が法的に動けないことを知りながら開きなおっている使用者もおり、非常に問題が大きいです」と発言。

 



 野田聖子氏は表現規制派筆頭のような存在で、20年以上前から被写体が実在しない架空のポルノも全て児童ポルノ扱いにして全面規制しようとしている人物である。「表現の自由を盾にして表現する事の責任を全く考えない人々が世にばらまいてきた害悪」等と呼称している。

 

 IWFはイギリスの表現規制団体で、非実在児童ポルノの摘発に血道を上げている。IWFのロビー活動により、イギリスでは非実在児童ポルノは既に単純所持で摘発できる状態になっており、カルチャーとして壊滅している。日本で言う同人誌のような物はイギリスでは持っているだけで犯罪者扱いとなる。