Pixiv FANBOX、「線画とキャラを自力で描けば手描き」と定義

 2023/7/11、Pixiv FANBOXが、長らく定義が曖昧なまま運用されていた「AI生成コンテンツの定義」について言及。

 

https://official.fanbox.cc/posts/6292096

 

 まず定義については、以前から暫定で発表していた「制作過程のすべてもしくはその主要な部分にAI(これに類する技術を含みます。)を使用して生成したコンテンツまたは当該コンテンツに軽微な加工・修正を施したコンテンツ」のまま変化なし。つまり曖昧なまま。今後さらにAIが高度化してAI絵境界問題が発生した場合、この定義では対応できない事が目に見えているが、「※上記の要件は、当社の判断により変更される場合があります」として先送りしている。

 

 一方で除外項目で進展があり、下記は明確に「AI生成コンテンツとは見なさない」とした。

 

①自身が制作した画像に、ペイントソフト等に内蔵された自動彩色機能を用いて着彩を施した画像
②自身が制作した画像に含まれる文章を、AI関連技術を用いて自動翻訳したコンテンツ
③AIによって生成された作品やそれにまつわる技術を解説するコンテンツ

 

 まず技術解説コンテンツは完全免責となっている。

 「塗りにはAIを使っていい」と明言している一方、「背景にAIを使っていい」とは明言していないが、イラストの大半を占める人物画では「主要な部分」が前景の人物になるので、結局は「背景にはAIを使ってもいい」と言っていると解釈できる。

 結果としてPixiv FANBOXの定義は「線画とキャラを自力で描けば手描き」「塗りと背景はAIでも許す」となった。