Steam、AI容認に方針変更

 2024/1/10、2023/6/29にAI関連の作品をリジェクトして以降、基本的に「AI生成素材を使ったゲームを拒否している」と認識されていたSteamが、一転してAI生成素材の容認を発表。

 

 著作権法第30条4項により、無断学習が明確に合法となっている日本とは異なり、Valve社のあるアメリカでは「フェアユースの範囲内ならOK」という曖昧な基準で運用を行っており、これが経営判断上の足枷になっていた。

 

 この半年でGen-AI関連の法的情勢は大きく変わっており、昨年10~11月にかけて「我々は無断学習されたので被害者です」というフワッとしたエア被害者の訴訟が複数棄却されたほか、他人の著作権に抵触するデータは「生成できるのが悪い」のではなく「わざわざ生成・発表する奴が悪い」という評価に変わりつつある。

 

 Steamは別に反AIビジネスがやりたかったわけではなく、簡単に言えば「様子見していただけ」だったので、「問題が起きたら作った奴の責任、という契約が結べるのであれば問題ない」という結論になったとみられる。

 

 著名なゲーム開発ツールであるUnityを筆頭として、開発レベルは既に親AI方向に舵を切っており、これで開発と公開の足並みが揃った事になる。

 

https://store.steampowered.com/news/group/4145017/view/3862463747997849618

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