米国著作権局、Creativity Machineの著作権登録を拒否

 2023/3/17、アメリカ合衆国著作権局が、「AI画像生成エンジンにプロンプトを与えて出力された画像は米国では著作権で保護されない」と発表。厳密に言うと「Stephen Thalerが作ったAI『Creativity Machine』を絵画『A Recent Entrance to Paradise』の著作者として認めない」と発表。

 

 反AIは本件を根拠にして「AIで生成したイラストには著作権が発生しない」というデマを流した。このデマには以下の2つの誤りがある。

 

① 米国は「作品を著作権局に登録して初めて著作権が発生する」というシステムになっているため、本件のように、著作権局の一存で、ある作品に著作権を与えたり、与えなかったりする事ができる。日本では作品を作った時点で自動的に著作権が発生するので、これができない。

 

② 前述の通り、Stephen ThalerのCreativity Machine問題は、「AIで作った画像を著作権局に登録しようとして拒否された」という話ではない。「AI(機械)そのものを著作権者として登録しようとして拒否された」という話である。これは非常に特殊な事例であり、一般化できない。